商船三井は6月22日、日本CCS調査(JCCS)が国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託される事業の一部、大型液化CO2輸送船の社会実装に関する研究開発を受託すると発表した。大型液化CO2船の基本的な設計を完了させる予定だ。(チャートは商船三井のニュースリリースから引用)

 

 NEDOは2030年頃のCO2回収・有効利用・貯留(CCUS)技術の社会実装を視野に、工場や火力発電所から排出されたCO2を活用地や貯留地まで低コストで大量・安全に輸送するための研究開発、実証事業にかかわる公募を開始した。JCCS、一般財団法人エンジニアリング協会、伊藤忠商事、日本製鉄が共同で応募し、このほど、採択された。

 

 商船三井は、ラルビック・シッピングへの出資により液化CO2海上輸送事業に参入しており、本実証プロジェクトへの参画を加え、液化CO2輸送への取組みをさらに加速させ、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」で掲げる2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目指す。

 

(IRuniverse)