東芝ネクストクラフトベルケ(TNK)と東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)は6月9日、TNKをコンソーシアムリーダーとして、経済産業省が公募する蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した令和3年度「次世代技術構築実証事業費補助金」に申請し、同事業に採択されたと発表した。(画像は東芝の公式HPから引用)

 

 この事業は、変動性の高い太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギー発電設備と蓄電池などの分散型エネルギーリソース(DER)を組み合わせ、需給バランス確保のための発電量予測や、リソース制御に必要となる技術等の実証を行うことで、DERを活用した安定かつ効率的な電力システムの構築と、再生可能エネルギーの普及拡大を図ることを目的として行われるもので、本日付で実証を開始する。事業推進に当たり、再エネアグリゲーター17社および実証協力者11社でコンソーシアムを組む。

 

 今回の実証では、再エネアグリゲーターの事業にとって重要となるインバランス回避と収益性向上を目的に、発電量予測技術、蓄電池制御技術、市場取引戦略技術、発電バランシンググループ(BG)と需要BGとの連携によるインバランス回避手法、再エネアグリゲーターの事業性などを検証する。コンソーシアムでは、合計約1.2ギガワット(GW)になる大規模な再生可能エネルギー設備群を用いて評価を実施する。リスクヘッジのための保険商品や欧州VPP最大手のネクストクラフトベルケの知見に基づく再エネアグリゲーターの技術面・事業面の課題検討も行う予定だ。

 

(IRuniverse)