伊藤忠商事、ファミリーマート、伊藤忠プラスチックスの3社は6月7日、再生可能資源に紐付いたバイオマスポリプロピレン(バイオPP)を利用した食品容器の活用を明日から開始すると発表した。バイオPPの食品容器への展開は日本初の試みになるという。パスタ容器の一部をバイオPPを使用した容器に変更し、関東地域からスタートし、順次アイテムやエリアを拡大する予定だ。(写真は伊藤忠商事のHPから転載)

 

 バイオPPは第二世代と言われる農作や食品業界における廃棄物や残留物、廃食用油など再生可能な原料を利用している。第三者独立機関であるISCC (International Sustainability and Carbon Certification)の認証を取得、原料から製品までのトレーサビリティを確保する。また、従来の石化由来ポリプロピレンと比較してライフサイクルアセスメントベースで温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減する。

 

 伊藤忠商事は2020年9月、世界最大級の樹脂メーカーの一つであるBorealis AG(本社:オーストリアのウィーン)、Borouge Pte Ltd(本社:シンガポール)とバイオPPに関する日本及びアジア市場でのマーケティングで合意済みだ。Borealisは、2020年3月にはバイオPPの商業生産を開始し、欧州をはじめ世界へ拡販を進めており、今回の取り組みは日本における商業生産の第一弾となる。

 

(IRuniverse)