丸紅はこのほど、バングラデシュ電力開発庁(BPDB)の子会社であるバングラデシュ発電会社(EGCB)とバングラデシュ南東部のチッタゴン管区フェニ県における100メカガワット(MW)の太陽光発電事業案件の共同開発にかかわる覚書(MOU)を締結したと発表した。(地図は丸紅の公式HPから転載)

 

 この案件は、EGCBとBPDBの上位組織である電力・エネルギー・鉱物資源省に承認され、覚書の締結に至ったという。丸紅はこれまで、バングラデシュで1,300MW相当のガス焚き火力および水力発電所を建設している。今回の案件が実現すれば、バングラデシュ最大規模の太陽光発電所となり、また、丸紅として初の独立系発電事業者(IPP))案件となる見込みだ。

 

 バングラデシュでは、経済発展に伴う旺盛な電力需要に応じ、発電設備容量の拡大が続いており、バングラデシュ政府は再生可能エネルギーの割合を総発電容量の10%に増加させる目標を掲げている。

 

 他方、丸紅は日本を含む世界19カ国で持ち分容量約12GWの発電資産を保有・運営する。サステナビリティ推進の一環として、2018年9月には石炭火力発電事業および再生可能エネルギー発電事業に関する取り組み方針を発表、21年3月には気候変動長期ビジョンを策定済みだ。

 

(IRuniverse)