米国では、電子機器は毎年投げ捨てられてきた様に感じますが、それは本当でしょうか。

 

 携帯電話は契約が終ると同時に死んで、テレビは薄型テレビが新たに販売されると、大型テレビは大きいが故に邪魔になる。毎年電子機器は少し効率的になり、我々は携帯電話、タブレット、テレビ、そしてコンピューターを出来るだけ長く使い、処分場へのe-wasteの廃棄や電子機器をリサイクルせずになっている状況を削減しなければいけない。

 

 しかしながら、もっとも驚くことは、なんの配慮もせずに電子機器を廃棄しているために、毎年処分場へ廃棄されている貴金属や希少金属の価値は何10億ドルのも価値にもなっている事である。

 

 多くの電子機器は必要でなくなった時点でe-wasteと言う廃棄物になっている。技術はe-wasteのリサイクル責任を行わない時点で厳しい環境結果を引き起こしている。

 

 e-wasteのリサイクルは常に容易ではなく便利ではない。ローカル政府は、しばしば年に何回かe-wasteの収集日を設けているが、家庭のオーナは不要なものをストックする事を意味している。幾つかの電子機器販売店は費用を要求せずに電子機器を引き取ることでBest Buy and Staples*を実行している。*(Best Buy and Staples重要な商品を購入して貰い後始末も引き受ける、Best Buyは米国最大の家電量販店の宣伝文句)

 

 又アップル、サムスン、マイクロソフト、デルなど電子機器製造メーカーの何社かは自分の製品のリサイクルを無償で引き受けている。

 

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 国連は昨年7月2日、『Global E-waste Monitor 2020(世界のE-wasteモニター2020)』を発表し、世界の電気電子機器廃棄物(e-waste)の発生量が、2019年に5,360万トンにのぼると明らかにした。わずか5年間で21%増加し、記録的な数字となった。電気電子機器の世界的な生産・消費・処分をより適切に、より持続可能なかたちで行うためには、今すぐ取り組みを大幅に拡大していく必要がある。

 

 『Global E-waste Monitor 2020(世界のE-wasteモニター2020)』は、国連大学が創立メンバーとして参加している「Global E-waste Statistics Partnership(グローバル E-waste統計パートナーシップ)」および国連環境計画(UNEP)などが共同作成した報告書である。

 

 2019年のe-waste(バッテリーまたはプラグを搭載した廃棄物)発生量の内訳では、最も多かった地域がアジアで約2,490万トン、次にアメリカ大陸で1,310万トン、欧州で1,200万トンと続き、アフリカとオセアニアがそれぞれ290万トンと70万トンだった。

 

 この調査結果ではさらに、世界のe-wasteが2030年までに7,400万トンへと膨れ上がり、わずか16年で倍増すると予測されており、これによりe-wasteは世界で最も増加が著しい家庭廃棄物となる。その主な要因としては、電気電子機器の消費率の高まり、そうした機器の寿命の短さ、そして修理の選択肢が少ないことなどが挙げられている。

 

 2019年に発生したe-wasteのうち、回収とリサイクルの対象となったのはわずか17.4%だった。しかし、e-wasteには金や銀、銅、白金などが含まれており、控えめに見積もっても570億ドル(ほとんどの国の国内総生産を上回る額)に相当する貴金属が回収可能であるにも関わらず、処理や再利用目的で回収されることなく、廃棄・焼却処分となっている。

 

 一方で、e-wasteは水銀をはじめ、人間の脳や協調系統に損傷を与える有毒な添加物または有害物質も含むため、健康や環境に害を及ぼす。

 

→(関連記事)やさしさと強さ、E-wasteに想いを込めてMAGO氏に聞く〜文化、経済、環境全てが動く〜

 

 

Global E-waste Monitor 2020によるその他の主な調査結果

 E-wasteを適切に管理すれば、地球温暖化の緩和に役立ちます。2019年には、廃棄された冷蔵庫やエアコンから大気中に放出される温室効果ガスが、二酸化炭素換算で9,800万トンと推計され、全世界の排出量の約0.3%を占めています。

 

 1人当たりの数字で見ると、2019年に地球上の男性、女性、子どもが平均で1人7.3kgのe-wasteを廃棄しました。

 

 全世界で1人当たりのe-waste発生量が最も多かった地域は欧州で、16.2kgとなっています。2番目に多かったのがオセアニアの16.1㎏、その次にアメリカ大陸の13.3kgと続き、アジアとアフリカはこれよりも大幅に少なく、それぞれ1人当たり5.6kg、2.5kgにとどまっています。

 

 E-wasteは水銀をはじめ、健康や環境にも害を及ぼす有害物質も含んでいます。非正規ルートで処分されているe-wasteには、モニターやプリント基板、蛍光灯、省エネ型光源に使用されている水銀が、年間で推計50トン含まれています。

 

 2019年のe-wasteの内訳は主に、小型家電が1,740万トン、大型家電が1,310万トン、そして温度交換機器が1,080万トンとなっています。その他には、スクリーンとモニター、照明器具、小型IT・通信機器がそれぞれ670万トン、470万トン、90万トン廃棄されました。

 

 2014年以来、総重量で最も急激に増加しているe-wasteは温度交換機器(7%増)であり、続いて大型家電(5%増)および照明器具と小型家電(それぞれ4%増)となっています。報告書によると、こうした動向の主な原因は、低所得国での消費の増大にあるとされ、これらの製品が生活水準の向上につながっています。小型IT・通信機器の伸びは緩やかで、スクリーンとモニターに至ってはわずかに減少(1%減)していますが、これは主として、厚みと重さのあるブラウン管モニターやスクリーンに代わって、比較的軽量のフラットパネルディスプレイになっているためです。

 

 2014年以降、国内でe-wasteに関する政策や法令を整備している国は、61カ国から78カ国に増えました。これは良い傾向ですが、e-waste関連法を制定する国の割合を50%に引き上げるという国際電気通信連合(ITU)が定めた目標には、はるかに及びません。

 

 本報告書について、国連大学のデイビッド・マローン学長は次のように述べています。「国連大学も作成に携わった今年のGlobal E-waste Monitorの調査報告書は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた人類の取り組みが不十分であることを示唆しています。電気電子機器の世界的な生産と消費、処分をより適切に、そしてより持続可能なかたちで行うためには、今すぐ取り組みを大幅に拡大していく必要があります。今回の報告書は、現在の危険な世界的状況を変えていく上での緊迫感を示しています」

 

https://collections.unu.edu/eserv/UNU:7737/GEM_2020_def_july1.pdf

 

 

暴露されたe-waste (E-Waste Exposed)

 世界で増え続けるe-wasteだが、安易なリサイクルは暴露されると人間の健康に有害とみられている有害物質に起因する増大する廃棄物問題は困難な格闘に思える。

 

 次の驚くべき事実は、w-wasteが環境保全と毎年処分場に捨てられている多額の資源を捨てる事を止める両方の行動を駆り立てるだろうか。

 

1.世界では2014年から2019年までの間に21%のw-wasteが発生した事をUnited Nationが明らかにし、PACEの活動は16年間で倍増した。世界は2019年5,360万トンのe-wasteを廃棄した。

 

2.2019年に廃棄されたe-wasteの僅か17.4%だけがリサイクルされたと、UNは報告した。

 

3.国際テレコムニケーション連合によると欧州は世界のe-wasteの42.5%を収集、リサイクル、精製する事に寄与したと。アジアは、米国が毎年廃棄している1313万トンの大凡2倍の2490万トンになると。アジアの2019年のリサイクルは11.7%で、米国9.4%リサイクルより多くリサイクルされた。

 

4.米国のe-waste発生量は692万トンで、2019年では一人当たり46ポンドに相当し、材料の15%のみがリサイクルされた。

 

5.米国で2019年に生み出されたe-wasteに含有される原材料の価値はUSD74.9億に相当する。それは正しい。
  我々は、再度利用可能な何十億ドルもの価値の材料を捨てている。

 

6.EPA米国環境保護局によると100万台のラップトップのリサイクルは3657戸の米国の家庭で使用する電力を節約できると報告している。

 

7.EPAは、何百万台もの携帯電話がリサイクルされれば、銅 35,274ポンド、銀 772ポンド、金75ポンド、パラジウム33ポンドが回収されると。パラジウムは馴染みが無いかも知れないが、電気的な接点、外科機器、時計などに使用される貴金属である。

 

8.プリント基板のリサイクルは鉱山の鉱石よりも更に価値がある。1トンのプリント基板は、金鉱石の40から800倍の価値がある。1トンのプリント基板と銅鉱石とを比較すると30から40倍の価値になる。

 

9.古いテレビでCRT(ブラウン管)が採用されている場合、大凡4から8ポンドの鉛が含有されている。不適切な廃棄は有害物質が浸出され土壌が汚染される事を意味している。

 

10.American Association for the Advancement of Scienceによると1台のコンピューターとモニターの製造には、500ポンドの化石燃料、50ポンドの化学品、1.5トンの水が使われると。

 

11.2019年に米国から375万トンから1072万トンのe-wasteが発展途上国へ輸出された。e-wasteの輸出が廃棄問題を引き起こしているだけでなく、廃棄物を世界中に輸送する為に資源が使われている問題もある。

 

12.中国のGuiyuは米国のe-wasteの主要な廃棄場所でした。e-wasteが中国へ運ばれた後は、電子機器は街中に捨てられ、通りに散らばり、住民に毒をもたらす。電子機器に携わる労働者はその中にある鉄や銅を明らかにする。住民の間に高レベルの鉛が報告されている。*そのため、中国は2016年以降にE-SCRAPの輸入を禁止している。

 

13.e-wasteのリサイクルは同一ではない。e-wasteを安全にリサイクルする方法もあり、また廃棄物を発展途上国へ単に輸出する企業も存在する。発展途上国でe-wasteのリサイクルを健康と人間の安全基準でモニタリングするよりも、多くのビジネスが単純に住民に電子機器の解体を行わせ有害物質に晒している。e-wasteのリサイクル企業はe-stewards.org*を通じて事業を評価すべきである。

 

14. e-wasteのプラスチックは、ガーデン家具(garden furniture)にリサイクルされる。バッテリー成分は他のバッテリーに再利用される。金属はジュエリーや自動車のパーツに使用される。

 

15. EPEAT( a Global Green Eletronics Rating Sysytem)のDirector of Marketing Jonas Allenによると、処分場に廃棄された電子機器の40%は重金属であると評価している。

 

16.Allenによると、もしリサイクル率が金15%、銀 15%、白金 5%だとするとこれらのリサイクル率は100%まで改善するだろうと、そして電子機器事業業界は、そのことでUSD120億の資金と天然資本便益を手にするであろうと。

 

17.EPAによると、米国は2014年の数値として、毎日約416,000個の携帯電話を捨てていると、その数値から年間1億5,100個の携帯電話が捨てられている計算になる。

 

18.地球上では人口よりも多い携帯電話が存在している。携帯電話のデータから世界の人口 78億人に対して、携帯電話の数は103.6億台が存在する。このデータは世界の人口の数だけ全ての人が携帯電話を保有している訳ではなく、保有者は52.6億人と評価されている。

 

19.製品が販売された小売店であろうと、なかろうとに拘わらず多くの小売業者はe-wasteを引き受ける様になるであろう。その様な小売業者はdrop-offsを引き受けているのが、Staples, Verizon, Best-Buyなどの業者である。

 それらの業者がe-wasteを引き受けてくれるか?そしてどんなタイプの製品をリサイクルしているか前向きに確認しましょう。

 

 

(IRUNIVERSE TK)