国際エネルギー機関(IEA)の最新データによると、2020年に世界の再生可能エネルギーの供給は3%増加し、主な駆動力は再生可能エネルギーの発電量が7%近く増加したことである。 コロナの影響で、世界の多くの地方で電力需要が減少する。サプライチェーンが課題に直面し、工事が遅れているにもかかわらず、長期契約、電力ネットワックへのアクセスの優先権、および増加する新規設備が再生可能エネルギーの成長を支えている。その結果、世界の発電量に占める再生可能エネルギーのシェアは2019年の27%から2020年には29%に上がった。

 

 国際エネルギー機関は2021年に世界の再生可能エネルギー発電量が8%以上増加し、前年比で1970年代以降で最も速い伸びとなる8300テラワット時に達すると予測している。 太陽光発電と風力エネルギーは再生可能エネルギー発電量の増加の3分の2を占めるだろう。 2021年の世界の再生可能エネルギー電力成長量のうち、中国だけで半分近くを占め、次いで米国、EU、インドとなる。

 

 

グラフ

 

 

 2021年には風力発電が再生可能エネルギー発電量の増加は最大のポイントとなり、275テラワット時(17%)増加し、2020年の水準を大幅に上回る。中国と米国の政策期間により、開発業者は2020年第4四半期に記録的な生産能力を獲得し、風力発電量は2021年1~2ヶ月から大幅に増加している。 2021年の風力発電は中国が600テラワット時、米国が400テラワット時に達すると予測されており、合計で世界の風力発電量の半分以上を占めている。

 

 中国は最大の太陽光発電市場であるものの、米国連邦・州レベルの継続的な政策支援を受けて、米国の太陽光発電市場の拡大は継続するであろう。インドの太陽光発電市場では、2020年に新規太陽光発電設備が大幅に減少し、2021年には回復が見込まれており、ブラジルやベトナムでは分散型太陽光発電への政策支援により発電量が増加している。世界的には、2021年の太陽光発電量は145テラワット時(18%増)増加し、太陽光発電総量は1000テラワット時近くになると予想されている。

 

 世界の発電構造に占める再生可能エネルギーの割合は2021年には過去最高の30%に達する。 これに原子力を加えると、世界の低炭素エネルギーの発電エネルギーは2021年に世界の石炭発電の発電量を上回る。

 

 

(IRUNIVERSE 趙 嘉瑋)