レアアースの探鉱会社である豪Lynas Corporationはこのほど、2021年第1四半期の決算を公表し、希土類酸化物(REO)の生産量を増やしたことで、マレーシアにある施設で75%の生産能力を維持していることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、当分の間はこの生産体制を保つ方針としている。(ロゴはYahoo画像から引用)

 

 Lynasは、今第1四半期にREOを前四半期比約1,100トン増の4,463トンを生産した。触媒および磁石セクターからの旺盛な需要が生産増に寄与したもようだ。

 

 結果として平均販売価格は35.5ドル/ kgを記録するなど好調さが目立った。ちなみに前四半期期は29.5ドル/kgだった。

 

 ただ、売上高は前四半期の1億1,940万ドルから1億1,000万ドルに抑えられた。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、船舶事故によるスエズ運河の閉鎖で出荷に影響が出たとされる。

 

 ところで、Lynasは今後、豪州当局からの承認を受け、第3四半期をめどに西オーストラリア州で展開する予定のカルガリープロジェクトの作業に着手する意向を示すとともに、米国政府との間で軽希土類分離の商業プラントを建設することで合意したことを明らかにした。

 

(IRuniverse)