商船三井とエンビバ・パートナーズ(本社:米メリーランド州)はこのほど、木質ペレットを海上輸送する際に排出される温暖化ガスを削減するため、環境負荷の少ないばら積み船の実現を目的としたパートナーシップを締結したことを明らかにした。両社は2016年以降、大西洋水域での木質ペレットの輸送契約を通じ、海上輸送での安全性や効率化の向上で協働してきた。(写真は商船三井の公式HPから引用)

 

 エンビバは木質バイオマスエネルギー企業として知られる。同社が製造する木質ペレットは天候要因に左右されない、出力調整が可能な再生可能エネルギーとして注目されている。同社は今年2月17日、Climate Action Planを発表し、2030年までに操業からの温暖化ガス排出ネット・ゼロを宣言するとともに「サプライチェーン全体に関わる排出量の削減に向けて革新的な改善を図るべく、サプライチェーンに関わるパートナーと協働し、ソリューションを取り入れる」と発表済みだ。

 

 他方、商船三井は今年4月1日付で100%出資子会社の商船三井近海の社名を「商船三井ドライバルク」に変更し、同社と商船三井の不定期船事業、木材チップ船事業、パナマックス事業の一部の営業活動を一体化する。商船三井ドライバルクは載貨重量が1万トンから10万トンまでのばら積み船、木材チップ船、多目的船など、合計約200隻を運航する事業体として、輸送面での環境ソリューションを提供していくという。

 

(IRuniverse)