イオンと丸紅グループは1月22日、イオンの店舗で顧客から回収するペットボトルをクローズドリサイクル(イオンが店頭で回収したペットボトルをリサイクル樹脂に再商品化し、イオン製品の原料として利用すること)で再商品化して資源循環体制の構築を目指す「ボトル to ボトル プロジェクト」を開始すると発表した。(写真はイメージ、Yahoo画像から引用)

 

 脱炭素型・資源循環型社会の実現に向けて、イオンは使い捨てプラスチックの使用量を2030年までに半減する目標を掲げている。すべての商品で環境・社会に配慮した素材を使用するとともに、ペットボトルについては100%再生または植物由来素材に転換する。今回のプロジェクトは、その目標達成に向けた取り組みの柱で、ペットボトルの回収・運搬から製品化までを一元管理できる丸紅グループのネットワークと、イオンの店舗・商品・サービスを通じて、これまで店舗ごとに異なる方法で取り組んでいたペットボトルの回収、再商品化を行い、安定的かつ持続的な資源循環体制を目指すものだ。

 

 イオンリテール、マルエツ、マックスバリュ関東、イオンマーケットの4社が、今年2月から関東エリアで展開する一部店舗でグループ横断的な収集運搬スキームの実験を開始し、6月にはこの実験で回収したペットボトルから生まれた再生PET樹脂を原材料に使用したペットボトル飲料をイオントップバリュが製品化、イオンの店舗で販売する予定という。2021年度中に、関東エリアで店頭回収したペットボトルを再商品化につなげる仕組みを確立し、順次全国に広げていく予定だ。

 

(IRuniverse)