シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)グループはこのほど、日本の電力と液化天然ガス(LNG)の先物取引を2月8日からスタートすると発表した。2銘柄はCMEグループのニューヨーク・マーカンタイル・エクスチェンジ(NYMEX)に上場する。いずれも円建てで取引されるという。(写真はシカゴの中心地)

 

 同様の電力先物取引は、欧州エネルギー・エクスチェンジ(EEX)グループが昨年5月、取引を開始したほか、東京商品取引所(TOCOM)も電力先物を試験上場した。TOCOMはLNG先物の新規上場も計画している。

 

 今後、取引所間における売買競争が激しくなると予想され、異なる市場での売買を利用して裁定取引の機会が増えるとの見方がある一方、「実需筋の市場参加が期待できず、ヘッジの場としての妙味は少ない」(商品取引員)との声も出ている。

 

(IRuniverse)