17日、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席が辞任することが決まった。

 新型コロナを背景に運航された帰国者など向けの特別便手配を巡る汚職事件で政府高官の相次ぐ逮捕などの責任を取った格好。

 

 ベトナム事情に詳しい筋によると

 「おそらく逮捕にまで至るだろう。国家主席の辞任~逮捕となれば、産業界にも少なからず影響は出てくるはず。あらゆる許認可の発給が一時ストップする可能性がある」という。

 フック主席は2016年からベトナムの首相を務めた後、2021年に国家主席に選出された。

 

 ベトナムでは新型コロナウイルスに絡む汚職事件の摘発が相次ぎ、去年12月には日本に住むベトナム人が帰国するためのチャーター便を巡り、収賄の疑いでベトナムの前駐日大使が逮捕されている。

 

 先のベトナム筋によると

 「ベトナムの政治は韓国に似ていて、なにかしらスキャンダルで失脚、失職、逮捕で引きずりおろされることがままある。

 政権中枢が変わると、例えば前政権とべったりだった企業は優遇を受けられなくなる。ベトナムではこうした、癒着企業も少なくないため、鉄鋼産業、金属産業においても何かしら影響は及んでくると予想される」とのこと。

 

 

(IRUNIVERSE/MIRUcom)