ウクライナのガルシチェンコ・エネルギー相は#UArazomの放送で、エネルギー省が次期暖房シーズンの準備を続けていると表明するとともに、特にウクライナへのロシアの軍事侵攻と侵略国の「ガス恐喝」を考慮すると、ウクライナと欧州の両方で、今後の暖房シーズンは非常に困難になると強調した。

 

 ガルシチェンコ氏はまた、ロシアの軍事侵攻の後、ガス消費が約40%減少したという事実を指摘した。

 

 同氏は、ウクライナのエネルギーシステムは安定して機能しており、現在は余剰電力があると指摘。昨年、エネルギーシステムの最大負荷が2万5,000MWに達し、そのような状況でもシステムは安定して動き続けていたと述べた。暖房シーズン中にエネルギーシステムへの負荷が増加する可能性にも備えているという。

 

 

電力・ガス供給の復旧状況を公表③

 ウクライナ・エネルギー省は4日、ウェブサイトで電力供給とガス供給の復旧状況を引き続き公表した。

 

 発表によると、敵対行為により電力供給が遮断されていた契約者約2万100世帯への電力供給が8月3日に回復した。

 

 電力供給が回復した地域別の内訳は、ドネツク州1万6400世帯、ハルキウ州3100世帯、ザポリージャ州600世帯。

 

 ガス供給が回復したのは1487世帯。

 

 8月4日現在、計約61万8500世帯が敵対行為による被害のため、電力供給を受けられないでいる。8月3日付発表で電力供給を受けられないでいる世帯は計約59万2900世帯だったため、2万5600世帯増加している。電力供給の回復数よりも、新たに不通になった数が上回ったようだ。こうした数値の公表姿勢がどこまで続くか注目したい。

 

 電力供給を受けられないでいる地域別の内訳は、ドネツク州約38万3500世帯、ルハンスク州12万8200世帯、ミコライウ州3万500世帯、ハルキウ州2万9100世帯。

 

 ガス供給を受けられないでいる世帯は約23万7400世帯となり、前日よりも1500世帯減少している。

 

 

(IRuniverse M.H)