ウクライナのヘルマン・ガルシチェンコ・エネルギー相らは、同国の石炭労働組合中央委員会議長会の枠組みの中で、石炭採掘企業の代表者と会談した。その中でガルシチェンコ氏は、暖房期間に向けた秋から冬にかけての追加備蓄のために、国産石炭を購入する仕組みがすでにできていると述べた。エネルギー省が6月29日、明らかにした。

 

 ウクライナの炭田地帯はドネツ炭田(ドンバス)とも呼ばれ、ルガンスク州、ドネツク州、ハリコフ州、ドニエプロペトロフスク州、ポルタヴァ州にまたがる世界有数の大炭田。これらの地域はロシアによる侵攻を受けており、石炭生産が危ぶまれている。

 

 同省はウェブサイトで、「ウクライナの炭鉱のほとんどは占領地にあり、敵対行為の影響を受けていたため、ロシア占領軍の行為によって大きな影響を受けたこの産業の仕事について話し合った」としている。

 

 ガルシチェンコ氏は「私は、命がけで石炭を採掘し、敵の攻撃から鉱山を守り続けている鉱山労働者の英雄的行為に注目したい」と強調した。また、暖房期間を安定的に過ごすために、現在稼働中の鉱山で自前の石炭生産を増やす必要があると指摘した。

 

 

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 同氏は「われわれは自国の石炭を自国で採掘することに関心があり、そのためにエネルギー省はあらゆる手段を講じている」とし、「ウクライナは、石炭による熱供給において、可能な限り独立した存在であるべきだ」と訴えた。

 

 

(IRuniverse M.H)