ドイツ社会は、原子力発電を既に50%停止した。残りも今年全てを停止させる決定を行っている。

 

 German Dramaの図を見て欲しい。クロは2010年の実績で緑は2021年の実績である。

 

  Ligniteは褐炭発電:20%削減

  Hard Coalは石炭発電:50%削減

  Nuclea原子力発電:50%削減

  Natural Gas天然ガス発電:増加していない

  Renuables再生電力:2倍200%へ増加

  Othersその他発電:20%減

  (数値は筆者が表から概数を読み取った)

 

 

グラフ

 

 

 今欧州では、フランスが原子力発電の延命を主張している。日本も既に老朽化した原子力を主張する電力会社を支援する政治家も多い。

 

 しかし日本は自分で消費した核燃料の後始末さえ実現出来ないだけでなく、保管場所すら確保できていない。そんな国がフランスが延命を主張した事で再度原子力を主張する意識の低い人間が多く居る国である。

 

 

写真

 

 

 かつてメルケル政権も温暖化対策に原子力の延命を期待していた時期もあった。しかしその後、東北大地震で起きた津波が福島原子力発電所を飲み込んだ直後に原子力の全廃を決定した。科学者のメルケルさんが招致した委員会は倫理を議論出来る委員も含めて意見を聴いて全廃を国民に表明してきた歴史がドイツのドラマに表されている。

 

 

 筆者もかって原子燃料を製造する子会社のある企業に勤務していた。しかもその企業は原子力発電分野では名のしれた人間が社長にまで登りつめた。そんな人間が福島原発の事故後に何の発言もしなかった事に、驚き、愕然とした。福島原発の事故の後の対応など福島県民の苦難を知らない、いや知ろうとしない政治家の多い国に我々は今住んでいる。

 

参考:Bloomberg Green Daily of Jan11,2022

 

 

(IRuniverse Katagiri)