~世界のヨウ素メジャーを目指して~

 K&Oエナジーグループ(株)と共に豊田通商株式会社(以下、豊田通商)が出資するK&Oヨウ素株式会社(以下、K&Oヨウ素(株))は、ヨウ素の年間生産量約1,600トン(世界のヨウ素シェアの約5%)となる世界有数のヨウ素サプライヤーとして、世界に向けて新たなブランド価値を創造し、さらなる成長を図るべく、2022年1月1日に事業を開始する。

 

 

1. K&Oヨウ素(株)が新たにスタート

 K&Oエナジーグループ(株)の連結子会社である日本天然ガス(株)関東天然瓦斯開発(株)は、それぞれがヨウ素事業と天然ガス鉱業を行ってきたが、2022年1月1日より、ヨウ素事業を日本天然ガス(株)へ、天然ガス鉱業を関東天然瓦斯開発(株)へ統合整理を行う事業再編を実施する。(2021年9月7日発表)
 

 また、同日付で日本天然ガス(株)は「K&Oヨウ素株式会社」へ社名変更する。

 

 

事業再編イメージ

図

 

 

ロゴマーク

ロゴ
 

 

2. ヨウ素事業のさらなる成長に向けて

 世界のヨウ素市場は、年間2~3%、700~1,000トン規模で拡大しており、その需要に応えるため、K&Oヨウ素(株)は、以下の設備投資計画を進めていく。

 

 ①ヨウ素需要の拡大に応えるため、製造設備(ブローイングアウト法、イオン交換樹脂法)を恒常的に拡充していく。イオン交換樹脂法は、世界で唯一、K&Oヨウ素(株)が最終工程まで運用している製造方法で、小規模で機動的にヨウ素を製造することができ、大規模設備であるブローイングアウト法設備と併用することで、効率的なヨウ素製造が可能となる。

 

 

表

 


②現在の製品ヨウ素形状であるフレーク品に加え、顧客の要望に応えるため、製品の固結が少ないプリル品の導入を進める。

 

 

写真

 


③ヨウ素製造にDXを導入し、製品ヨウ素の自動充填化や省力化を進め、世界最高水準のオペレーション&マネジメントを目指す。

 

④井戸元吸着設備(イオン交換樹脂法)の増設・改良により、かん水利用率を高め、増産を図る。

 

 

3. 世界のヨウ素メジャーを目指して

 K&Oエナジーグループ(株)は、ヨウ素事業をコア事業として位置づけ、K&Oヨウ素(株)の株主であり、日本、アメリカ、チリ3ヶ国でヨウ素事業を推進する世界で唯一の会社である豊田通商と協力してヨウ素事業のさらなる成長を目指す。

 

 K&Oエナジーグループ(株)と豊田通商は、事業パートナーとして、ヨウ素事業に関する国内外におけるアライアンスを強化し、海外の生産拠点開発も含め、ヨウ素の大幅な増産を図り、世界のヨウ素メジャーを目指す。

 

 

4. ご参考

世界のヨウ素生産量の推移 (K&Oエナジーグループ(株)調べ)

グラフ

 


ヨウ素の用途 (K&Oエナジーグループ(株)調べ)

グラフ

 

 

5. K&Oヨウ素(株)の概要

表

 

 

(IRuniverse.jp)