国務院国有資産監督管理委員会はこのほど、国有重点企業管理ベンチマーク創設行動を展開し、管理ベンチマーク企業、ベンチマークプロジェクト、ベンチマークモデル（3つのベンチマーク」と略称）のリストを発表し、国有企業が管理体系と管理能力の構築を絶えず強化するよう促進し、世界一流との比較を推進し、世界一流への邁進を加速させた。

3つの特徴を備えている

　管理ベンチマーク作成行動は企業申告、専門家による審査評価、意見募集などの段階を経て、最終的に確定された「3つのベンチマーク」には200社のベンチマーク企業、100のベンチマークプロジェクト、10のベンチマークモデルが含まれている。 このうち、中央企業は143社のベンチマーク企業、81のベンチマークプロジェクト、9のベンチマークモデルであり、地方国有資産監督管理委員会が監督管理する企業のうち57社のベンチマーク企業、19のベンチマークプロジェクト、1のベンチマークモデルである。

　国有資産監督管理委員会企業改革局の関係責任者によると、選定された「3つのベンチマーク」には主に3つの特徴があり、1つは代表性が高いこと。 「3つのベンチマーク」は企業グループの最高管理レベルを体現するだけでなく、同業界、当分野においていずれも比較的強い影響力を有し、管理能力が際立っており、社会的認可度が高い。 第二に、カバー範囲が広い。 入選企業やプロジェクトには92社の中央企業と36の地方国有資産監督管理委員会が含まれている。 第三に、関連分野が多い。 圧倒的多数はグループの二級及び以下の実体企業であり、国有重点企業の管理実践を十分に体現しているだけでなく、現代の先端管理理論と手段を十分に運用しているものも含まれている新業態、新モデルは、世界一流の管理向上行動の8つの管理分野に対応する典型的な経験を集めており、比較的高い普及価値を持っている。

　ベンチマーク企業管理の特徴が鮮明であり、重点分野に焦点を当てて革新的突破を行うことができる。 北京大学光華管理学院の陳麗華教授は、ベンチマーク企業の管理レベルはリードしており、管理システムと方法は同業界または同地域における成功例とすることができると考えている。

　ベンチマークプロジェクトの管理理念は先進的で、制度体系は完備して、企業の独特な管理の優位性を十分に体現して、企業の質の高い発展のために各項目の基礎保障を提供する。 北京師範大学経済・工商管理学院の焦豪教授によると、ベンチマークプロジェクトは企業管理の実際問題に基づき、世界一流企業の実践経験と結び付け、伝統的な管理方式・方法を勇敢に突破し、企業の生産・経営管理問題を効果的に解決する。

　ベンチマークモデル長期的な管理実践を基礎として、方法が科学的で、技術がリードし、成熟した有効な管理モデルの形成を模索し、所在業界、分野或いは区域に対して比較的強い模範的牽引作用を発揮する。 国務院発展研究センター企業研究所の王継承研究員は、「ベンチマークモデルは企業改革の現実的な場面に根ざしており、挑戦に直面する中で革新を突破し、絶えず反復し、沈殿昇華し、強烈な時代的特徴を持っている、 国有企業の改革発展における共通性の問題に積極的に対応し、回答し、非常に特色のある企業思考と参考パラダイムを提供した。

優秀企業の模範的・牽引的役割を発揮する

　なぜ「3つのベンチマーク」を出すのか。 国有資産監督管理委員会によると、国有重点企業で管理ベンチマークの創設行動を展開することは、国務院国有資産監督管理委員会が国有企業改革3カ年行動の配置を深く貫徹し、優秀企業のモデル・牽引の役割をさらに発揮し、中央企業と地方国有重点企業が世界一流の管理向上行動を深く着実に進めるようリードする重要な措置だ。

　2020年6月13日、 国務院国有資産監督管理委員会が正式に印刷・公布した「世界一流管理向上行動の展開に関する通知」は、次のように明確に提起している。2022年までに、国有重点企業は系統的で完備し、科学的で規範的で、効率的に運営される中国の特色ある現代国有企業管理体系を基本的に形成し、企業の全体的な管理能力を明らかに増強し、一部の国有重点企業の管理は世界一流のレベルに達するか、それに近づく。

　今年3月、国務院国有資産監督管理委員会は通知を発表し、世界一流の管理向上行動の全体的な手配に基づき、2021年から2022年末まで選別・育成の結合、適時評価、動態調整の基本原則に基づき、管理向上の成功経験を層別分類・総括・抽出し、管理ベンチマーク企業、ベンチマークプロジェクト、ベンチマークモデルを創設することを明確に打ち出した。

　国有資産監督管理委員会の関係指導者は、次の段階として、各中央企業、各地の国有資産監督管理委員会と常態化した業務連携メカニズムを構築する。全過程を督促・指導するとともに、入選企業・プロジェクト及びモデルに対して適時に評価・評価を行い、「三つのベンチマーク」関連企業が管理レベルを持続的に向上させるよう重点的に指導・推進し、モデル・牽引の役割を確実に発揮させ、新時代の国有企業の特徴を十分に体現する優秀な管理ブランドの構築に努める。

（IRUNIVERSE　趙　嘉瑋）