スズキ自動車が1955年10月軽自動車スズライトを製造して以来65年7ヶ月の時間を要し今年4月末で国内累計2500万台の販売に達した。

 

 ジムニー、アルト、ワゴンRなどヒット車を発売してきたが、最近ではスペーシア、ハスラーなど更に個性的な軽自動車を販売してきた。

 

 2021年上期の日本の自動車企業8社の乗用車の生産、販売、輸出、海外生産を含む世界の半期実績が発表された。実績の変化は圧倒的に海外生産の増産であった。

 

 

表

 

 

2021年上期(1-6月)の自動車各社の生産台数

 ・昨年同期比で国内生産は、ホンダを除き7社が増産となった為、全社合計で16%の増産となった。

 ・国内販売も全体で昨年比12%増加した。

 ・海外生産では、スズキの伸び率が71%でトヨタの47%を超えた

  トヨタに次ぎ、日産、ホンダ、三菱も20%後半の高い伸び率となった。

 ・自動車各社は全体としてコロナの影響を脱しつつある。

 ・日本の乗用車生産は、国内の2倍の生産が海外で生産されている

 

 

2021年上期(1-6月)の自動車各社の生産台数

表

 

 

スズキの最新技術開発

①マイルドハイブリッド:2014年

 従来のオルタネーターをモータ付き発電機(ISG:Integraded Starter Generator)に替えた。

 ISGはスターターモーター付き発電機で始動時のエンジンの音を静にできた。

 同時に鉛バッテリーも使用されている。

 

 

 

図

 

 

 

 

 

 

 

 

②ストロングハイブリッド:2016年

 オートギアシフト(AGS:Auto Gear Shift)にコンパクトな駆動・回生発電用モータ(MG:Motor Generator)を組み合わせたスズキ独自のパラレル式ハイブリッドと初めてリチウムイオンバッテリーを搭載した。これにより減速時に発電機でリチウムイオンバッテリーへ充電し、加速時に放電する事が可能となった。

 

 

写真

 

 

 世界生産で伸長しているスズキ自動車のストロングハイブリッドの進化を注目したい。

 

 

自動車関連業界の最新情報

 ・自動車関連業界では、村田製作所と京セラはMLCC、インダクターなどが好調で、日本電産は自動車向けモーター、その他TDKなども四半期で過去最高の実績を示した。

 ・他に工作機械やロボットでファナックが、火災に見舞われたルネサスもQ2は31%の増益となっている。

 

日本の自動車業界の世界での活躍を心から期待したい。

 

 

(IRUNIVERSE TK)