7月30日、豪州VIC州Geelong近郊に新設された豪州最大のテスラ製バッテリーから、メガパックのテスト中に火災が発生したというニュースが入ってきた。この、13トン、300MWの大規模バッテリープロジェクトは、フランスの再生可能エネルギー大手Neoen Energy社によるもの。今年後半に完成予定で、南半球最大のバッテリーになる予定だったという。また、豪ファイナンシャル・レヴューによれば、テスト操業が始まったのはこの前日で、わずか1日で火災が発生したとのこと。

 

 

↑バッテリーから炎が燃えさかる様子

 

 

 現地報道をまとめると、火災が発生したのは昨日(7月30日)午前10時ごろ。この炎は、隣接するバッテリーバンクにも延焼したとのことであるが、幸い、負傷者は居ないとされている。また、このサイトは電力網から切り離されているため、州の電力供給には影響がないということだ。ただし、近郊地域では、有毒煙警報が発令されている。

 

 ABCニュースの報道によれば、消防局など150人近くが駆けつけ、炎は昨日の段階で、既にある程度制御されている状態であるとのこと。ただし、完全に炎が消えるまでには、注意深い監視が必要であると報じられていた。火災は最大で24時間続くことが見込まれており、火災の専門機関であるCFA(Country Fire Authority)は、「冷やそうとすると、かえってプロセスを長引かせることになる」と述べている。なお、昨日時点では、火事の直接的な原因は不明とされている。

 

 

(A. Crnokrak)