岩谷産業は6月30日、5 万キロワット(kW )の バイオマス発電と、グリーン液化水素製造の事業化に向けた検討を開始したと発表した。(ロゴはYahoo画像から引用)

 

 同社は、PKS(Palm Kernel Shell/パーム椰子種殻)と木質ペレットなどのバイオマスを原料とした 5 万 kW のバイオマス発電設備のほか、これらのバイオマスから水素を製造し、-253℃まで冷却して液化する設備を併設する計画だ。

 

 水素の製造・液化で要する電力は、再生可能エネルギーであるバイオマス発電から給電することで、グリーンな液化水素を製造・供給することが可能となる。岩谷産業は2015 年からバイオマス発電所向けに PKS および木質ペレットの輸入・販売事業を開始している。

 

 水素事業についてもクリーンエネルギーとしての可能性にいち早く着目し、1941 年に取り扱いを開始して以来、製造から輸送・貯蔵・供給・保安まで一貫した供給体制を構築してきた。岩谷産業は両事業を融合することで、日本初のグリーン電力およびグリーン液化水素の供給を目指すとしている。

 

 (IRuniverse)