Toyota Tsusho Petroleum Private Limited(豊田通商ペトロリアム)は6月29日、日本郵船に舶用バイオディーゼル燃料を販売し、シンガポール港で同社が運航するばら積み船「Frontier Jacaranda」(用船者:アングロ・アメリカン)向けに、Ship to Ship方式での供給トライアルを今年の6月11日に実施した発表した。シンガポールで日本企業の外航船舶向けにバイオ燃料の供給を行うのは船舶燃料業界で初の試みという。(ロゴはYahoo画像から引用)

 

 日本郵船向けに供給したバイオ燃料は、シンガポール産廃食油由来のもので、地産地消に近い形のサプライチェーン構築を図りつつ、サーキュラーエコノミー(循環型経済)にも貢献できるとしている。

 

 世界最大の舶用燃料市場であるシンガポール港で温室効果ガス(GHG)削減が期待されるバイオ燃料の調達および常時利用が確立されれば、脱炭素社会に向けた海運業界の課題解決につながる。

 

 豊田通商グループは2020年10月、日本で初めてShip to Ship方式による船舶向けLNG(液化天然ガス)の燃料供給事業を開始したほか、21年4月からはシンガポールで初めて船舶燃料供給船(バンカーバージ)によるバイオ燃料の運航実証を実施するなど、船舶の代替燃料転換に向けた取り組みを強化している。

 

(IRuniverse)