豊田自動織機はこのほど、欧州の産業車両事業において使用する全電力の再生可能エネルギーへの切り替えを今年4月1日に完了したと発表した。(写真は同社のニュースリリースから転載)

 

 この事業の欧州統括会社であるトヨタ マテリアル ハンドリング ヨーロッパ(TMHE)のもと、5つの生産工場を含む、21カ国33事業所が使用する約5,000万キロワット時(kWh)の電力を再エネに切り替えた。

 

 各拠点のエネルギー事情に応じて、水力発電や風力発電由来の再エネへの契約切り替え、太陽光パネルによる自家発電、再エネ証書の購入によって、欧州全拠点での再エネ電力100%導入を実現したという。

 

 TMHE傘下の生産子会社であるトヨタ マテリアル ハンドリング マニュファクチャリング スウェーデン(TMHMS)では、再エネ電力に加えてバイオガスを導入するなど、2019年8月に豊田自動織機グループでいち早く、工場からの二酸化炭素(CO2)排出ゼロを達成している。

 

 TMHE傘下の残る事業所でも、ガスなどの燃料についてバイオガスや再エネ電力などへのエネルギー転換を推し進め、2030年に全事業所からのCO2排出ゼロ、欧州産業車両事業のカーボン・ニュートラルを目指すとしている。

 

(IRuniverse)