三菱商事はこのほど、100%子会社であるDiamond Generating Asia, Limited(DGA)を通じ、Earth Power Investment, Limited、BCPG Public Company, Limitedと共同で、ラオスにおいてMonsoon陸上風力発電所の開発を行うImpact Energy Asia Development, Limited(IEAD)に出資参画することを決定したと発表した。(地図はニュースリリースから転載)

　IEADが開発を進めるMonsoon陸上風力発電所(設備容量：600MW)は、ラオスで初めての、しかも東南アジア地域で最大規模の陸上風力発電所である。この発電所はラオス南部セコン県とアッテプー県に位置し、ベトナムに向けて送電設備を敷設した上で、ベトナムの国営電力会社であるVietnam Electricityに25年間売電することを予定している。

　Monsoon風力発電所は、ラオス政府が推進する近隣諸国への電力輸出政策に合致する案件であり、ベトナム政府とラオス政府の間で2016年10月に締結された電力輸出に係る覚書(ベトナムは2030年までに合計5,000MWの電力をラオスより輸入)の一環として開発が進められている。ラオスからベトナムへの電力輸出が実現すれば、ラオス政府の計画に基づく東南アジアで初の風力発電による電力輸出案件となる。

(IRuniverse)