伊藤忠商事は6月14日、金属資源分野における脱炭素化・デジタル化推進を目指し、国内外の企業群と業務提携を実施・検討するとともに、取り組みのモデルケースとしてCSNグループ(ブラジル)とのSDGsでの協業検討に関する覚書を締結したと発表した。(ロゴはYahoo画像から引用)

 

 伊藤忠商事は、CSNグループと共同でブラジル鉄鉱石権益(CdP 鉱山)を保有しており、デジタル化(DX化)によるCdP鉱山に於ける操業効率化や、同鉱山及びCSN製鉄所などの低炭素化に寄与すべく、脱炭素/DX分野で協業検討することに合意した。

 

 また、今後はCSNグループと低炭素製鉄技術、水素・アンモニア、CCUSなどによる同社グループ操業における低炭素化に向けても広範に協業していく予定としている。

 

 金属資源分野において、操業の効率化、コスト削減、安全性向上などを目的としたDX化を推進するため、各工程での改善において優れたデジタルソリューション・ノウハウと実績を有する国内外の企業群(ソリューションベンダー)と業務提携を実施・検討をすることで合意した。

 

 この取り組みのモデルケースとして、伊藤忠商事はGE Digitalと共同で、CdP鉱山にて操業のDX化プロジェクトに21年度4月から着手。プロジェクトの第1段階として、経営陣向けの操業データや経営・財務データの可視化、プラントや関連資機材の予防メンテナンスの実施や操業の解析と効率化のためのソリューションの実装を予定している。コスト削減や金属回収率の向上などを通して、事業収益性の改善に寄与することが期待されるとみている。

 

    第2段階以降では、鉱山操業から港湾操業までのデータ連携や、本社機能、マーケット情報とのより高度なデータ連携による更なる効率化を目指す。

 

(IRuniverse)