小松製作所の豪州部門であるKomatsu Australiaは、豪州最大の通信会社であるTelstra社と、数百万ドル規模の通信設備更新契約を締結した。6月8日、Telstra社が声明を発表している。

 

 声明によれば、今回の契約自体は、今年3月にシドニーで行われた調印式で正式に交わされたものとであるとのこと。両社は、これまでも20年にわたり友好的なビジネス関係を築いてきた。

 

 今回の契約により、コマツ社は、豪州、ニュージーランド、ニューカレドニアにおける数百万ドル規模(取引の総額は明らかにされていない)の通信システムを刷新することとなる。具体的には、Telstra社の一部門である、2019年9月に設立されたTelstra Purpleから提供されるハイパーコンバージドインフラとSD-WAN技術を活用し、自動化を改善、消費型のプライベートクラウドモデルに移行していくという。

 

 また、この変革を実現するために、Telstra社はコマツのネットワーク容量を大幅にアップグレードし、Emerald、Whyalla、Kalgoorlieなど、豪州の遠隔地にある拠点への4Gバックアップを追加するとのことである。

 

 コマツのCEO兼マネージング・ディレクターを務めるSean Taylor氏は、「2021年にはコマツは100周年を迎えます」と切り出し、「[……] 我々は、物事の進め方の近代化を常に模索しており、テクノロジーとコミュニケーションは、我々がこの業界のリーダーであり続けるために、進化させ続けなければならない非常に重要な分野です」とコメントしている。

 

 Telstra PurpleのエグゼクティブChris Smith氏は、コマツ社との長年にわたるパートナーシップを強調しながら、「この新しいプラットフォームでは、コマツが業界の最前線にい続けることを可能にする、現時点で利用可能な最高の技術を使用しています」、「膨大な量のデータをリアルタイムに送信する鉱山機械やビジネスに不可欠なアプリケーションを使用している場合、インフラとネットワークの両方の重要性、そして双方がどのように連携しているかを過小評価することはできません」と述べた。

 

 

(A.Crnokrak)

 

 

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 豪州シドニー在住。翻訳・執筆のご依頼、シドニーにて簡単な通訳が必要な際などには、是非お声がけください→MIRUの「お問い合わせ」フォーム又はお電話でお問い合わせください。

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