常々、MIRU comでは、日本が世界をリードできる技術素材は半導体、電池、磁石、センサ、モータ、と言い続けておりますが、このうち半導体と電池はやや政争の具、になりつつある。仕掛けているのは、安倍晋三前首相。

 

 安倍前首相は、最近、党内での政治活動を活発化させており、先月21日には自民党の半導体戦略推進議員連盟に参加し、麻生太郎財務相とともに最高顧問に就任した。議連の会長は、安倍前首相に近い甘利明税制調査会長。

 

 そして、同じようなメンツでバッテリー議連を立ち上げる(6月11日自民党本部にて)。その立ち上げ式では、ノーベル賞の吉野彰先生(旭化成)が登壇する。

 

 日本の場合、産業界に政治が絡むとろくなことがないのが通例だが、今回はどうなるのだろうか?政局は政局でもバッテリーは正極材の開発に邁進するために口は出さずにお金だけ出す存在にとどまるべきかと思う。しかし、妙にお金が集まるとまた魑魅魍魎度が増し、全く半導体、電池をわからない、理解してない品性低い方々だけがたかるだけになるので、やはり幼稚園みたいな日本の政治が最先端業界に口を挟むのは、業界の発展のためにもやめるべきだろう。

 


(IRuniverse YT)