三菱商事は6月7日、銅鉱石からの銅分回収に関する革新的な技術を保有する米Jetti Holdings, Inc.に追加で出資するとともに、Jettiとの協業推進に関する業務提携に合意したと発表した。(ロゴはYahoo画像から引用)

 

 Jettiは、従来の技術では有効に回収できずに破棄されていた低品位鉱石(銅分の含有量が低い鉱石)から銅分を回収する先進技術を有する。同社の技術を先行導入したPinto Valley銅鉱山(米アリゾナ州)では、商業規模での効果が確認されたという。今後、同社技術の活用がさらに広がれば、限りある銅鉱山の有効活用による省資源化が進むほか、銅の安定供給を支えることが可能となる。

 

 三菱商事はこれまで、2019年にJettiに出資参画し、同社の技術の商業化を支援してきた。追加出資して業務提携を行うことでJettisとの協力体制をさらに強化し、自社の銅資源業界におけるネットワーク、販売分野における知見などを活用して、Jettiの技術普及を推進する。また、低品位であるために資源を有効活用できていない鉱山に対しても、Jettiの技術が導入されるよう、共同で検討を開始するとしている。

 

(IRuniverse)