日本郵船、日本シップヤード、日本海事協会の3社は6月2日、世界最大のアンモニアプレイヤーである、Yara Internationalとアンモニアを主燃料とする液化アンモニアガス運搬専用船(AFAGC)の実用化に向けた共同検討に関する覚書を締結したと発表した。(ロゴは日本郵船、Yahoo画像から引用)

 

 AFAGCは、主燃料をアンモニアとすることで船舶からの二酸化炭素(CO2)排出低減に寄与するとともに、積荷であるアンモニアを舶用燃料として活用するため外航船舶のゼロ・エミッション化の早期実現が期待されている。今回のYaraとの覚書締結により、船の設計開発、オペレーション手法の検討、法規制対応の検討、経済性の評価など、より具体的な運航要件に基づく検討を進める。

 

 Yaraはノルウェー・オスロに本社を置く大手窒素肥料メーカーであり、アンモニアの取り扱い海上貿易量は世界最大という。年間約850 万トンのアンモニア生産量を誇り、計11隻のアンモニア専用船団を運航中だ。2021年2月にYara Clean Ammoniaユニットを設立し、製造から海上輸送までサプライチェーン全体でクリーンアンモニアによる低炭素化を目指す計画だ。

 

(IRuniverse)