慶応大学堀江教授と慶応発ベンチャーAPBの全樹脂型電池が、三洋化成工業の関連企業APB武生量産工場が2021年5月25日完成した。

 

全樹脂型電池の特徴:

 ・最大の特徴は、金属電極箔が樹脂電極に置き換わった点だ。それにより電池を重ねる事が可能になる。

 ・下の図を見て欲しい。電池ケースが相当簡略化されている。

 ・更に大きな特徴は、金属電極は金属箔で極めて薄いが、樹脂電極は厚くできる事で大きな電流を流す事が可能になる。

 ・電池を重ねる事は、電流回路も簡略化にも繋がる。

 ・上記の結果、総合的に、バッテリーの容積効率が向上する。

 ・電池シートは薄さが約1mm程度である。世界初の全樹脂電池の量産

 

 

図

 

 

 ・三洋化成工業の関連企業APB社は、福井県越前市に、電池シートの薄さが約1mm程度で世界初の全樹脂電池の量産を行うAPB武生工場を建設した。

 ・三洋化成工業は、来月にはAPB社との提携を牽引して来た安藤孝夫社長から樋口章憲社長へ交替する。

 ・三洋化成工業は,2023年は赤字を脱却し、2025年の売上900億円を目指している。

 

 

写真

APB武生工場で量産する全樹脂電池

 

 

(IRUNIVERSE TK)