鉱業・貿易会社グレンコア(GLENL)と他の鉱山会社は、バッテリー材料サプライヤーUmicore(UMI.BR)と共同で、電気自動車に使用されるコバルトをブロック・チェーン技術を使用して追跡可能にすると、彼らは声明を出した。

 

 ブロック・チェーン技術は、ビットコインで発明された技術で、データを複数のコンピューター上で追跡可能となる事で、データの偽造などが防止できると言われている。

 

 鉱山会社や自動車メーカーは、電気自動車用バッテリーの健全な責任性を有して供給されていることを示す圧力を受けて、ブロック・チェーン技術の有効性を、①デジタルプラットフォームでコンピューターのネットワーク上で行われる取引の記録と証拠、②サプライチェインの安全性の改善、③紛争鉱物や児童虐待に依存していない証明、などの目的で模索が続けられている。

 

 ユミコア、グレンコア、中国モリブデン社(CMOC)及びユーラシアリソースグループ(ERG)が試験的なブロック・チェーン技術 Re|Source を2021年末から2022年に展開する予定だという。

 

 政府や消費者団体がディーゼルやガソリンなどの化石燃料などによる排出削減を目標掲げている為、コバルトはリチウムイオン電池を製造するための重要な鉱物であるため、高い要求が求められている。

 

 しかしながら、物資の大半はグレンコア、CMOC、ERGが所有する鉱山はコンゴ民主共和国に存在し、そこからの供給で大半であるため、ガバナンスは困難と言わざるを得ない。

 

 

(IRUNIVERSE TK)