商船三井はこのほど、35,000cbm型アンモニア/LPG輸送船”Green Pioneer”によるアンモニア輸送事業への再参画を決定し、大手アンモニアトレーダーのTrammoとの定期傭船契約を締結したことを明らかにした。(写真はGreen Pioneer号、商船三井のニュースリリースから転載)

 

 商船三井は2016年までアンモニア輸送に携わっていたが、今回の契約締結で同事業に再度参入を果たすことになる。

 

 アンモニアは主に肥料原料向けに世界で広く利用されており、人口増加に伴う食糧生産の拡大による需要増加が見込まれるほか、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代のクリーン燃料として、さらに、高い効率で水素を輸送出来る「水素キャリア」として注目を集めている。

 

 商船三井はこれまで、低炭素燃料としても伸びが見込まれる液化天然ガス(LNG)輸送で発電船やFSRU事業を通じてLNGのバリューチェーンに深くかかわってきた。将来的に大規模な需要が見込まれるアンモニアや水素についても、高品質の輸送サービスと安全輸送の実績を積み上げていくとしている。

 

(IRuniverse)