三菱商事は5月12日、世界最大手のカーボンクレジット開発・販売会社であるスイスのSouth Poleと、CCUS(Carbon Capture Utilization and Storage)などに由来するカーボンクレジットの開発から販売までを手がける事業で協業契約を締結したと発表した。環境負荷低減に向けた取り組みの一つと位置付けている。(チャートは三菱商事のニュースリリースから転載)

 

 三菱商事はこれまで、二酸化炭素(CO2)有効利用コンクリート分野で複数の事業に取り組んできた。それらの知見やネットワークを活用し、今年中を目途にSouth Poleと事業化に向けた検討・判断を行なう。事業化を通じてCCUSなどのネガティブ・エミッション技術の開発や、社会実装を促進する好循環を生み出し、その市場を創出・牽引することで、世界の脱炭素化につなげる。

 

 他方、South Poleは2006年にスイスで設立された、世界最大手のカーボンクレジットの開発・売買・アドバイザリー企業である。世界18カ所のオフィスに約500人のスタッフを擁する。1,000社以上の企業・団体の気候変動への取り組みに協力し、これまでに約1,000件のプロジェクトを開発、CO2換算で1億トン以上の削減に貢献した実績を持つという。

 

(IRuniverse)