いつも持ち歩いてるiPhone。

大切な人と連絡をとったり、調べものをしたり、何でもできるから、とても便利。

でも、ある日突然電源が入らなくなったり、壊れてしまう、そんな日がやってきます。

 

 思い出もたくさんだけど、もう手放さなきゃ。。

そんな時、そのiPhoneはどのようにリサイクルされていくのでしょうか⁇

 

 

写真

 

 

 年々iPhoneは薄型軽量化されて、使いやすく持ち運びが楽になっています。

これは、バッテリーと本体が一体化したことにより、実現されてきました。

しかし、それにより、使い終わった後のリサイクルはより難しくなったようです。

特に、バッテリーの処理は難しく、熱暴走してしまったり、発火や爆発を引き起こすため、工場では燃やして電池の不活性化をしてから、処理分別等を行っているようです。

 

 本来であれば、本体とバッテリーを簡単に分離できればよいのですが、一体型になっているため、それもなかなか難しいとのこと。

でも、きちんとリサイクルできることが望ましいので、厄介な問題なのです。

 

 一緒になったら、なかなか離れられない。。

 

 リサイクルの難しさから、

「日本で愛されるiPhoneはリサイクルで愛されない」

とも言われているそうです。

 

 人だけでなく、エコにも愛されていたい。。

せっかく貴重な資源として生まれたきたのだから。。

そんなリチウム電池たちの想いが聞こえるようです。

 

 

表

(出所:Apple 公式オンラインより)

 

 

 AppleではiPhoneのリサイクルを促進し、「バッテリーは取り外され、環境にやさしい方法でリサイクルされます。」とのことがHPでも謳われていますが、実際にはどのような過程を経ているのでしょう⁇

 

 お仕事帰りに銀座のApple storeでスタッフの方にお伺いしてみました。

 

 iPhoneのリチウムバッテリーのリサイクルは、店舗預かりと在宅収集では違うと教えていただきました。

店舗で預かってくださったものは、各店舗ごとでさまざまな業者に委託して、リサイクルに回してもらっているようです。

また、在宅からリサイクルを依頼するサービスもあり、そちらは「リネットジャパンリサイクル株式会社」が依頼を請け負っています。

 

 実際に、リネットジャパンリサイクル株式会社に問い合わせをしてみると、パソコン等家電は小型家電リサイクル法に基きリサイクルしているとのことでした。

ただ、iPhone の具体的なリサイクル方法に関してまでは、回答を得ることができませんでした。

 

 

図
(出所:Apple 公式オンラインNewsより)

 

 

 Appleによる2018年4月19日のプレスリリースでは、「当社のリサイクルに対する継続的な取り組みの一環として、より効率的にiPhoneを分解して希少資源を回収することができる最新ロボットのDaisyを導入したことも併せて発表しました。」と述べています。しかし、現在は米国のみの稼働で、日本や他の国にはまだ導入されていません。

世界的に実用化をしていくには、まだまだ時間がかかるのもかもしれません。

 

 今は環境に配慮していることが人々の関心を集め、リサイクルや環境負荷への軽減を掲げている企業が多くなりました。

しかし、具体的なことを示しているところはまだまだ少ないように感じます。

特に、外部委託等になってしまうとリサイクルの工程がわからないことも多いようです。

 

 透明性をもって公開していただけたら、消費者の関心もさらに高まります。今後そのような企業が増えたら良いなと感じました。

リサイクルの過程にも、トレーサビリティが浸透いくことを願いたいと思います。

 

 

(参考情報)

 ・https://www.apple.com/jp/trade-in/

 ・https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3e5055a8/ios

 

 

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写真星野月子(Tukiko Hoshino)

 元公務員、現在はパラリーガル、モデル、アーティスト。それぞれ1人1人がどうありたいのか、ありのままのその人を大切にしたいと感じながら活動中。

 ウィンナーワルツ(社交ダンス)や絵を描くこと、茶道、YouTube など表現することが好き。

 今この瞬間に心に芽生えたもの、感じたことを大切にして、身体中に染み渡るその感覚に浸って、常に新しいことにも触れていたい。

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