三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は4月27日、中国の瀚藍(孝感)固廃処理有限公司が湖北省孝感市で運営する一般廃棄物焼却発電プラント(=写真)に最新鋭のストーカ式焼却炉2基を納入したと発表した。(写真はMHIECのニュースリリースから転載)

 

 この施設は、1日約1,500トン(750トン×2基)の一般廃棄物処理能力を有するとともに、焼却する際の余熱を利用して発電することが可能だ。発電容量は35メガワット(MW)で、孝感市としては初の一般廃棄物焼却発電プラントとして2021年1月から商業運転を開始している。

 

 MHIECはこれまで、計300件以上の廃棄物処理プラントを国内外に納入してきた。そのうち、1980年代から現在までの間に計50基以上の焼却炉を中国に納入した。

 

 今回、新たに納入したストーカ式焼却炉とは、耐熱金属の鋳物を並べた床(ストーカ)の上で、廃棄物を乾燥・加熱し、攪拌しながら燃焼させる焼却炉である。燃焼効率を向上させることで、水分の多い廃棄物でも安定的に処理することができるという。

 

(IRuniverse)