豪資源会社のOrocobre Limited とGalaxy Resources Limitedはこのほど、合併実施証書(MID)を交わし、経営統合に向けた手続きに入ったことを明らかにした。Orocobreの株主が統合会社の株式54%超を保有し、残りをGalaxyの株主が保有することになるという。(写真はGalaxyのHPから転載)

 

 世界ではいま、資源獲得競争が熾烈さを増している。電気自動車(EV)の車載電池に使用されるリチウム需要の増加が見込まれるなか、統合によって経営基盤を強化したいという両社の思惑が一致したようだ。

 

 両社は今後、豪当局から合併に向けた承認を得た上で、統合完了の手続きを8月末までに終えたい意向のようだ。統合会社の最高経営責任者(CEO)にはOrocobreのマーティン・ペレス・デ・ソレイ氏が就任する見通しだが、現時点で会社名は決定していないという。

 

 両社の合併によって、総時価総額は40億ドル程度となり、リチウム開発関連の企業で世界5位の規模になるとされている。

 

(IRuniverse)