住友商事はこのほど、船舶向けバッテリーシステム(ESS)の製造・販売を手掛けるノルウェーのCorvus Energy Holdingと共同で、ESSの販売・メンテナンスを行うSumisho Corvus Energy Co., Ltd.を設立する合弁契約を締結したと発表した。資本金は1億円で、折半出資となる。(写真はCorvus Energy製ESS搭載予定の完全電動内航タンカー。住商のHPから引用)

 

 住友商事とCorvus Energyは、2019年から日本・アジア地域でのESSの市場調査・拡販活動を実施してきた。Corvus Energyはすでに400以上のプロジェクトにESSを提供し、合計稼働時間が300万時間を超え、2020年の海事産業用ESSにおける世界シェアは50%以上を誇るという。

 

 新たに設立するSumisho Corvus Energyは、Corvus Energy製ESSの販売に加え、契約後のテクニカルサポートも行なう。船舶トレード事業や保有船事業などを通じて培った顧客ネットワークを生かし、内航・外航に関わらず営業活動を推進していくとしている。

 

 国際連合の専門機関である国際海事機関(IMO)は、2018年に採択した国際海運に関する「GHG削減戦略」で国際海運に従事する船舶の平均燃費を30年までに08年比で40%改善すること、温室効果ガス(GHG)総排出量を50年には半減することを目標に掲げている。

 

(IRuniverse)