アートで世界を平和にしたい。
そのような想いを語る美術家、長坂真護氏(MAGO)の展示会が4月14日(水)から25日(日)まで、伊勢丹新宿 本館6階催物場で開催されています。
MAGOは、2017年6月に「世界最大級の電子機器の墓場」と言われるガーナのスラム街“アグボグブロシー”を訪れます。
そして、その電子ゴミの山の中、先進国が捨てた電子機器を必死に燃やしながら生きる彼らを目撃しました。
(出所:MAGO GALLERY より)
E-waste(電気電子機器廃棄物)とも呼ばれる電子ごみは、電子機器や家電製品などの廃棄物の総称で、元々はパソコン、テレビなど様々なものに使われています。
その多くは、金銀などの貴金属や希少金属(レアメタル)を含むと同時に、鉛や水銀といった有害物質も含んでいます。
これらの投棄や不適切な処理により、有害物質が放出され、環境汚染が進む一因となっています。
電子機器・部品企業でつくる電子情報技術産業協会(JEITA)によると、2021年の世界の電子機器の生産額見通しは、2020年比7%増の3兆1756億ドル(約330兆円)。 初めて3兆ドルを超えるそうです。
また、コロナ渦の影響により、オンライン化、デジタル化が加速しました。パソコンやテレビ等の売上も、昨年過去最大になっているようです。
便利なものが増える反面、今後のe-waste、e-scrap増加も懸念されます。
そのような中で、MAGOは「文化」「経済」「社会貢献」の3つの歯車が持続的に回る形態、「サスティナブル・キャピタリズム(持続可能な資本主義)」を提案しています。その活動はまさにSDGsへ繋がるものと言えます。
また、このような動きを受けて、2020年には、ドキュメンタリー映画の『Still A Black Star』がハリウッドで制作決定しています。
(出所:MAGO GALLERY より)
経済発展を遂げる光の裏側に影を見たMAGO。
一度光を失ったものたち。
そこへMAGOの想いが、新たな光を与えていきます。
一つ一つの作品たちへの想い。
それらがガーナへの希望の光を生み出していくようです。
その作品たちを実際にこの目で見て、感じてみたい。
さまざまな作品たちが、ガーナの人々やMAGOの想いと共に、展示会を訪れる人との出会いを待っていると思うと、いろいろな感情が溢れます。
リアルだからこその、その場のエネルギー。
取材するのが待ち遠しいです。
(出所:MAGO GALLERY より)
「百聞は一見にしかず。何かを感じた人は、必ず僕の展覧会に来てください。 その何かの答えが必ずここにある。 輝かない星は一つもない。絶対にガーナの、黒い星を輝かせる。」
これは、MAGOからのメッセージです。
4月23日(金)から25日(日)は、MAGO自身も展示会に来場予定とのこと。
オンラインが主流になりつつある今だからこそ、ぜひ未来に必要なことのために、リアルで触れる機会も大切にしたいと感じる今日この頃です。
現在の状況下ですと、さまざまな難しい思いもあります。でも、今できる範囲のことを、皆でシェアしていけたら良いなと思っています。
→(参考情報)https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/nagasakamago_10、https://www.magogallery.online/
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星野月子(Tukiko Hoshino)
元公務員、現在はパラリーガル、モデル、アーティスト。
それぞれ1人1人がどうありたいのか、ありのままのその人を大切にしたいと感じながら活動中。
ウィンナーワルツ(社交ダンス)や絵を描くこと、茶道、YouTube など表現することが好き。
今この瞬間に心に芽生えたもの、感じたことを大切にして、身体中に染み渡るその感覚に浸って、常に新しいことにも触れていたい。
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