英金融サービス企業「グリーンシル・キャピタル」による破産申請が、英鉄鋼大手のリバティ・スチール・グループの連鎖倒産につながるとの憶測が広がっている。リバティ・スチールなど英国の富豪サンジーブ・グプタ氏が率いるGFGアライアンス傘下企業の主な資金調達先がグリーンシルだったからだ。連鎖倒産となれば、英国内で従業員ら5,000人が失職する可能性もある。(ロゴはリバティ・スチールの公式HPから引用)

 

 コロナワクチン接種の普及でコロナ禍からのダメージが回復する兆しを見せつつある英国だが、グリーンシル・キャピタル問題は新たな火種として英政府を悩ませている。BBC放送など英主要メディアによると、英政府はリバティ・スチールと緊急対策の協議に着手したとし、既にリバティ・スチールのトップと対策を協議しているという。ただ、リバティ・スチール国有化は両者間で検討されていないと伝わる。

 

 リバティ・スチールは英国第3位の鉄鋼メーカーで、国内11拠点で計5,000人を雇用する。GFGアライアンス全体では、英国のほかフランスや豪州、米国など世界約30カ国で事業を展開し、計3万5,000人の従業員を抱える。

 

 GFGアライアンスは経営不振に陥った世界各地の鉄鋼企業の買収を通じて急速に事業を拡大してきた。その一方で、グリーンシルから多額の融資を受けてきた。グプタ氏は現時点で、コメントを発表していないが、GFGアライアンスは当座の資金は十分にあると報じられている。

 

(IRuniverse)