3月18日、韓国から輸入した京唐港区の3096トン再生鉄原料(鉄スクラップ)は京唐港税関の現場検査と実験室の鑑定を経て通関された。これは「再生鉄鋼原料」国家基準2021年1月1日に正式施行された後、河北省に初の輸入された再生鉄鋼原料である。

 

 国家標準の実施に従って、唐山港グループは市場を狙って、チャンスをつかむようにして、地場の優位に頼って、輸入の貿易商との連絡を強化して、積極的に貨物の供給源を港に獲得する。これは唐山港が初めて再生鋼鉄の原料を取り扱うことになるため、唐山港グループはこれに対して十分重視して、船を降ろすプロセスの方案を制定し、効率的で良質な全過程の物流チェーンの運送を完成するために保障を提供する。同時に税関と密接に交流して、事前に監督管理、検査、通関などの流れと要求を理解して、全行程のシームレスな接続を実現する。コロナ対策をしっかりと行った上で、貨物の速やかな着脱、快速通関を確保することを宣言している。

 

 現在、京唐港区は輸入鉄鋼再生原料2船の積み下ろしに成功しており、その後、複数の輸入再生鉄鋼原料が続々と入港する計画だ。唐山の鉄鋼企業が集中し、スクラップ需要が大きいという優位性から、京唐港区は大連商品取引所スクラップ先物受渡倉庫を積極的に申請し、唐山港で再生鉄鋼原料の分配物流センターを建設している。

 

 

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 再生鉄鋼原料は,廃鉄鋼を分別回収および加工処理し,鉄資源として直接的な炉に投入して使用できる装入物(原料)である。再生鉄鋼原料を用いた製鋼は、鉄鉱石に比べて汚染物質排出量を大幅に削減することができる。再生鉄鋼原料は再生可能な資源であるだけでなく、鉄鉱石に代わる唯一の鉄資源でもあり、鉄鋼工業がグリーン発展を実現する重要な原料であり、現在の中国の輸入鉄鉱石への依存度が高い状況を緩和するのに役立つ。

 

 唐山が21日から実施始め、鉄鉱石の消耗量の影響は5千万トンを超える可能性がある。

 

 3月19日、唐山市は鉄鋼業企業の排出削減措置の通達を発表した。首鋼集団グループの迁安鉄鋼会社と京唐鋼鉄連合有限責任公司を除いて、12月31日24時まで30%-50%の排出削減制限がある。

 

 唐山市は19日の生産制限通達の要求により、排出削減にかかわる鉄鋼企業は23社である。関連企業の環境保護設備と排出水準によって不変で、厳格に生産制限を実行する。初歩的な推計では、3月20-6月30日(計103日間)、1日平均で鉄の生産量に影響を与えるのは約12.1万トンである。7月1日から12月31日まで(計184日間)、日平均の鉄の影響量は約9.72万トンである(そのうち、生産能力の置換項目に関しては、いずれも計画通りに撤退し、生産時間を測定する)。これにより、12月31日までに、唐山市の鉄鉱石消費量の総量は5159万トン減少すると予測されている。

 

 唐山は中国鋼鉄生産の重要な場所として、2020年の粗鋼生産量は1.33億トンで、中国の鉄鋼生産量の14.98%を占めている。今回の生産制限期間は長く、力度が高く、政策を厳格に実行すれば、全体の鉄鋼産業チェーンの需給状況は大きな影響を受ける。

 

 

(IRUNIVERSE 趙 嘉瑋)