日本郵船(NYK)は3月19日、シンガポールに本拠を置く完全子会社のNYK Bulkship (Asia)が、フィンランドに本拠を置くエネルギー企業のNeste子会社であるNeste Shippingとリニューアブル燃料にかかわる数量輸送契約(COA)を締結したと発表した。(ロゴは日本郵船の公式HPから引用)

 

 Bulk(Asia)は昨年末、Nesteのリニューアブル燃料のスポット輸送契約を初めて成約し、今年2月にその輸送を完了したという。輸送を担うリニューアブル燃料はNeste Renewable Diesel(NRD)と呼ばれる製品で、廃食油や植物油、動物油などを原料に石油製品に混ぜることなく精製され、温室効果ガス(GHG)の削減は最大90%としている。

 

 Nesteのシンガポールのプラントで製造されたNRDは、Bulk(Asia)の運航するMR型プロダクト/ケミカルタンカーにより北米に輸送される予定だ。一方、リニューアブル燃料は世界的にGHG排出量の抑制が求められる中で需要が高まっており、航空機用のリニューアブルジェット燃料としての利用も今後需要が拡大するとみられている。

 

(IRuniverse)