三菱商事は3月18日、グレンコア(本社:スイス)が 100%の権益を保有する豪州オールクン・ボーキサイト鉱山の権益30%を取得することで合意したと発表した。三菱商事は既存のアルミ製錬事業やアルミ地金のトレーディングに加え、アルミの原料となるボーキサイト鉱山(オールクン鉱山)事業に初めて参入する。

 

 オールクン鉱山は豪クイーンズランド州に所在する未開発のボーキサイト鉱山だ。現在、グレンコアが事業化調査(FS)を推進中しているが、三菱商事としてオールクン鉱山が資源量や生産コストなどの競争力を有し、資源メジャーであるグレンコアとの共同運営を通じた早期の開発が実現可能であると判断したようだ。

 

 今後、クイーンズランド州政府から権益取得にかかわる承認などを経て、100%子会社の三菱デベロップメント(MDP)を通じて30%の権益を保有する予定だ。MDPはグレンコアと共同で同鉱山の開発に向けた事業化調査を進め、2022年中の開発意思決定を目指す。

 

(IRuniverse)