中国石炭工業協会はこのほど、北京市で「2020石炭業界発展年度報告」(以下、「報告」という)を発表した。同報告によると、2020年の中国の石炭生産量は同比1.4%増の39億トンで、うち規模以上の石炭企業の原炭生産量は同比0.9%増の38億4000万トンだった。 「第14次五カ年計画」の末期までに、中国の石炭の年間生産量は41億トン前後に抑えられる、 中国の石炭消費量は約42億トンに抑えられている。中国の炭鉱の数量は4000カ所前後に抑え、スマート化炭鉱1000カ所以上を建設した。グローバル競争力のある世界を3~5社育成する一流の石炭企業、企業の合併・再編を推進し、1億トン級石炭企業10社を設立する、採炭の機械化の程度は90%以上に達し、掘進の機械化の程度は75%以上に達する。

 

 「報告」は次のように指摘している。第13次五カ年計画期、石炭生産能力削減の目標・任務は超過達成された。 データによると、2020年末現在、中国は累計5500カ所前後の炭鉱から撤退し、立ち遅れた石炭生産能力10億トン/年以上から撤退し、従業員100万人前後を配置し、「国務院石炭業界の過剰生産能力の解消と困難からの発展の実現に関する意見」が打ち出した過剰生産能力の解消奮闘目標を超過達成した。

 

 生産能力を削減すると同時に、中国の石炭資源開発の配置は引き続き最適化されている。 第13次五カ年計画期、中国の石炭生産の重点は資源の賦存がよく、採掘条件がよい晋陜西蒙地区への集中を加速させた。 2020年に山西省·陜西·内モンゴルの原炭生産量は27億9000万トンで、中国の71.5%を占める。さらに注目すべきは、石炭供給体系の質が著しく向上し、2020年末までに、中国の炭鉱数量は4700カ所以下に減少し、平均単井(鉱)生産能力は年間110万トン以上に向上し、中国は年産120万トン以上の大型現代化炭鉱1200カ所以上を建設し、生産量が中を占めていることである国の80%くらい。 このほか、石炭企業の戦略的再編のペースが加速している。

 

 「報告」は、石炭需要から見ると、2021年の石炭需要はやや増加すると予想している、 石炭供給から見ると、2021年の中国の石炭生産量は増加傾向を維持し、増加量は山西省·陜西·内モンゴルにさらに集中し、これらの地域の新たな良質な生産能力も引き続き解放され、湖南省、江西省、重慶市などの南方省の立ち遅れた生産能力も徐々に撤退する。 石炭輸入から見ると、2021年の中国の石炭輸入市場の多元化の傾向はますます明らかになり、年間の石炭輸入量は依然として基本的な安定を維持する。 「総合的に判断すると、2021年の中国石炭供給システムの質は安定するだろう」段階的に引き上げられ、石炭の中長期契約価格は合理的な範囲で安定し、石炭市場は基本的なバランス態勢を維持する。 資源、環境の制約及び極端な天候の不確実性の影響を受けて、局部区域、個別の時間帯、一部の石炭種の供給が逼迫する状況を排除しない」と述べた。

 

「第14次五カ年計画」石炭工業の質の高い発展について、「報告」は以下の10項目の重点任務を提出した:

  1.鉱区の地質保障の程度を高める。

  2.石炭資源開発の配置を最適化する。
  3.石炭産業のモデルチェンジとグレードアップを推進する。
  4.石炭科学技術の革新的発展を推進する。
  5.鉱区の生態文明建設を推進する。
  6.石炭のクリーンで高効率な利用を推進する。
  7.石炭スマート物流体系の建設を推進する。
  8.旧鉱区のモデルチェンジと発展を推進する。
  9.国際交流と協力を深める。

  10.炭鉱の安全と職業健康を強化する。

 

 

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趙 嘉瑋(チョウ カイ)

写真 1996年、中国生まれ、山西省太原市出身。

 2017年、留学生として日本に留学する。

 2020年、拓殖大学大学院 国際協力学研究科 修了。

 趣味は研究です、公共交通に関する提案は交通局で採用されだ件がいくつあります。いつも元気の良さはもちろん、常に前向きな姿勢を持ち、何事も楽しみながら取り組めるのが私の持ち味と感じています。