三井物産は3月2日、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)の事業会社である英Storegga Geotechnologies(SG)に出資参画すると発表した。出資額は明らかにしていない。(写真は三井物産のニュースリリースから転載)

 

 SGは同社100%子会社のPale Blue Dot Energyを通じて、英国政府が掲げるCO2排出量削減と2050年までのCO2 Net-zero emissions達成に向けて英国ならびに周辺諸国から排出されるCO2の回収・輸送・貯留を行う「Acorn CCSプロジェクト」を開発中だ。Acorn CCSプロジェクトは有望なCO2貯留層として、生産が減退した油田やガス田を活用し、既存インフラを転用することでコスト競争力を実現する。また、SGは大気中から直接CO2を回収するDirect Air Capture技術の事業化などにも取り組む。三井物産はSGへの経営参画、業務提携を通じて同社の事業基盤の強化を支援するとしている。

 

 出資後の株主構成は、三井物産が15.4%、Macquarie Group(豪州)が21.5%、GIC(シンガポール)が15.4%、創業者(Nicholas John Cooper氏ほか)が47.7%になるという。

 

(IRuniverse)