丸紅は2月17日、北米最大手の電池リサイクル業者であるRetriev Technologiesとリチウムイオン電池(LiB)のリサイクルに関する事業開発に係わる戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。今後、LiBの廃電池からコバルトやニッケルを精製し、電池材料分野向けに活用するビジネスを共同で開発していく。

 

 Retrievは、北米における電池リサイクル業界の先駆者であり、同社の廃LiB処理量は北米最大規模とされる。民生用及び車載用の廃LiBを集荷、破砕や分離の処理を施し、有価金属を回収・販売している。丸紅は1985年にザンビアのコバルト生産者の対日向け独占販売権を取得後、電池材料分野の原料トレーディングに携わってきた。

 

 Retrievと丸紅は民生用及び車載用LiBの原料となる硫酸塩や前駆体、正極材の製造を目的として、その分野での技術的知識と専門性を持ち合わせている化学メーカーとも協力しながらこの本事業を進めていくとしている。

 

(IRuniverse)