大成建設は2月16日、コンクリートの製造過程で排出される二酸化炭素(CO2)量に対して、工場の排気ガスなどより回収したCO2から製造する炭酸カルシウムを用いてコンクリート内部にCO2を固定することで、CO2収支をマイナスにすることが可能となる、カーボンリサイクル・コンクリート「T-e Concrete/ Carbon-Recycle」を開発したと発表した。(画像は大成建設のニュースリリースから転載)

 

 回収したCO2を直接コンクリートに吸収させるとコンクリートが中和され、鉄筋の防錆機能が失われ、コンクリート強度が低下するなど、カーボンリサイクルにつなげるためには克服すべき課題があった。

 

 大成建設はこれまで蓄積したCO2排出量を削減するコンクリート技術やノウハウを駆使し、回収したCO2から製造されるカーボンリサイクル材料である炭酸カルシウムを製鋼副産物である高炉スラグ主体の結合材により固化させることで、コンクリート内部にCO2を固定するカーボンリサイクル・コンクリートの開発に至ったとしている。

 

(IRuniverse)