丸紅は2月9日、オランダのサーキュライズとの間で、サーキュライズが開発するトレーサビリティ管理プラットフォームを日本およびアジアの化学品市場向けに展開することを目的とした業務提携契約を昨日付で締結したと発表した。今後、実証実験を進め、サーキュライズとの合弁会社設立を視野に入れた事業化を目指すとしている。

 

 このプラットフォームは、ブロックチェーン技術とゼロ知識証明をベースにサーキュライズが独自開発した「Smart Questioning」技術により、製品の設計・仕様、加工条件、リサイクル履歴などのトレーサビリティ関連情報や、カーボンフットプリント、リサイクル比率などの資源効率を示すデータ、企業のSDGs対応情報、第三者認証情報といった環境対応指標を、機密性を保ちながら選択的に開示することでサプライチェーンの透明化に貢献するという。サーキュライズは昨年9月、サーキュラーエコノミー化を促進するソリューション提供企業として欧州委員会から「EU Horizon 2020」対象企業に選出された。

 

(IRuniverse)