三菱重工業は1月27日、二酸化炭素(CO2)と再生可能エネルギーからクリーン燃料「エレクトロフューエル」を生成する技術を有する米国カリフォルニア州のインフィニウムに出資したと発表した。航空機や船舶、トラックなどの燃料をネットゼロカーボン燃料に転換できる独自技術を持つインフィニウムとの関係を強化することで、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの変換)におけるCO2回収・利用分野での展開を強化・多様化していくのが狙い。(写真はニュースリリースから転載)

 

 今回、米アマゾン(Amazon's Climate Pledge Fund)、英国の投資ファンドであるAPベンチャーズ(AP Ventures)を含む複数のメンバーとともに出資したという。インフィニウムの共同創設者兼CEO(最高経営責任者)であるRobert Schuetzle氏は次のようにコメントしている。

 

 「差し迫った気候変動問題に対応するための、エレクトロフューエルの将来性と当社技術のスケールアップに対する自信がある。現在開発中のプロジェクトにより、商用車で初めてエレクトロフューエルが広範利用になると期待している。また、当社はエレクトロフューエルの生産を通して三菱重工の水素バリューチェーンやCO2回収の取り組みも連携していく」。

 

(IRuniverse)