新型コロナウイルスの感染流行が拡大するなか、日本政府は東京など主要都市に緊急事態宣言を発令した。こうした状況下、東京オリンピック・パラリンピックの主催者側は7月23日~8月8日の開催に向けて準備を整えるという。英BBCニュースによると、国際オリンピック委員会(IOC)古参のディック・パウンド委員が「開催できるかは不透明だ。最大の問題は新型ウイルスの急増なので確定的なことは言えない」と述べたという。東京オリンピック・パラリンピックを開催すべきか否か-筆者が教鞭をとるカレッジで学生たちに聞いてみた。(画像はイメージ)

 

中国出身のトウチョコンさんに聞いてみました。

私はオリンピックが開催するかどうかわからないです。一応中立です。なぜ中立か、2つ目の理由を説明します。1つ目は開催する意見です。もしオリンピック開催すれば、日本経済の回復につながります。新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人たちも復職できます。2つ目は反対理由です。コロナワクチンの開発が進んでいますが、いまは新薬の効果が分からないことです。ワクチンは効き目があればよいのですが、変異種の感染も確認されています。

 

ミョンマー出身のラマさんは、大会のキャンセルについて、世界中の何千人ものアスリートにとって悲痛な打撃となるでしょう。先月の日本政府の予算文書が、開催によって納税者に最大330億ドルの費用負担をかける可能性があることを明らかにしたことで、日本にとっても大きな打撃です。東京や日本の他の地域は現在、ウイルス感染の急増を抑えるために非常事態にあり、世論調査はオリンピックへの国民の支持が急落したことを示しています。

世論調査によると、日本人の80%が7月と8月に開催される大会に反対しています。日本人の意識が低かったため、コロナの再流行で感染者の数は以前よりも急速に増加しました。多分日本人がコロナウルスを恐れていないかもしれません。さらに、発生を防ぐための日本政府の方針はあまり大雑把で、抑止力はありません。さて、経済的には日本政府はオリンピックを開催すると思います。特に現在、ワクチンがあるので、開催するかどうかは政府の決定で国民の意見ではありません。私は個人的にこの夏にオリンピックを開催することに賛成します。

 

日本人学生にも聞いてみました 

戸賀崎さんはオリンピックを開催すべきだと主張。

理由としては、オリンピックを延期するためには金が多くかかるからです。日本は本当に運がないと思います。私たちはコロナウイルスに配慮しなければいけませんが、私はそれには限度があると思います。オリンピックを開催するのは少し危険かもしれませんが、わたしは開催すべきだと思います。コロナウイルスの特効薬が開発されて早く社会が元通りになることを祈ります。

 

吉田さんは東京オリンピック開催について反対という。

何故ならば、新型コロナウイルスが更に拡大したら大きな責任問題になるからです。どんな対策を取っても感染者ゼロは難しいと思うし、海外から日本に来るのは怖いです。だから私は東京オリンピック開催について反対です。

 

内田さんは政府が東京オリンピックを中止するべきとの意見です。

現在コロナの感染者数は増加しています。医療崩壊を起こすかもしれません。なので、東京オリンピックの準備をしている余裕はないと思います。自分自身と周りの人を守るために感染対策について考えないといけません。最終的にはこの行動がコロナ感染者の減少を実現すると信じています。政府の人たちは感染症対策を発信させ続けなければいけません。しかし、現状では少ししか効果がありません。新しい政策が必要です。イベントよりも命を優先してほしいです。

 

森さんはオリンピックが開催できるかどうかは瀬戸際にあると主張。

延期が不可能ならば開催は厳しいでしょう。現在多くのイベントは人数を減らして行われており、クラスターが発生した件はありません。これは5,000人を上限に声を出さないで行われています。私もイベントには実際に行きましたが映画を見ることと同様、感染リスクは少ないと感じました。オリンピックが開催可能かどうかは今後のイベント業が参考になると思います。観光を原則に制限し万が一イベント前後でクラスターが発生すれば開催も難しくなるでしょう。また、国内のみならず世界中から人々が集まるイベントでは、この問題は更に慎重に考えるべきです。

 

国吉さんは森さんの意見に同意しています。オリンピックが開催されると、きっと感染者が増えると思うからです。でも、オリンピックも開催してほしいです。ですから、ワクチンがみんなに配布されることを願っています。

 

平井さんは東京オリンピック及び、パラリンピックの開催に反対の立場です。理由はいろいろあります。

1つ目、選手の実戦経験や練習不足。

2つ目、選手のモチベーションの低下。

3つ目、強化に向けた資金面。

4つ目、選手のけがや調整の遅れなどもあると思います。

最近、コロナウイルスに感染する人が減っていますが、安心できません。 オリンピック開催後、感染者が急増すると問題となる。感染者が母国に帰国し、海外で感染者が急増すると、外国人に迷惑をかけることになります。これらの理由から、私は東京オリンピックとパラリンピックに反対します。

 

結果として、まずは政府と我々が早急にコロナ感染者数を減らして、人々が安心して暮らせる環境つくりをしなくてはオリンピックを行うことができない。経済面で3.2 兆円の利益をもたらすオリンピックを実施することは大切である。あと、競技場は空間があるので問題ない。さらにワクチン開発が成功すれば問題解決できる。

 

K・Yoshida

インターナショナル・スクール教員